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リストマーク ひろとみくのバーチャル「ウィーン演 奏会・旅行記」
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区切り線-音符
ピン ひろとみくのバーチャル「ウィーン演奏会・旅行記」

 皆さんこんにちは、僕は長野市民吹奏楽団のウィーン演奏会ツアーに参加するひろくんです。今回の旅は演奏 会が中心だけど自由行動の日も多いので、大好きなみくちゃんを誘って、いろいろなところへ行ってみたよ。みくちゃんと一緒で楽しかったな〜。

(内容には、かなり役立つ情報がちりばめられていますので、きっと役立つと思います。この内容のまま観光してもいいと思います。おすすめコースです。<ジ ンチャン談)


 
2月15日(土曜日)

ひろ: さあ、ウィーンに着いたぞ。ホテルで軽い夕食が出るから、外へ行かなくてすんで楽だね。食べたら今日は部屋でゆっくりしよう。
今回泊まるホテル・ルネッサンス
なんと、5☆です!

みく: これのどこが軽い夕食なの?こんなに食べきれないよぅ。

ひろ: 普通の夕食だと大変なことになるところだったね。

みく: それじゃ、明日の観光に備えて早く寝ようね。うふっ、は〜や〜くぅ〜ん!!

ひろ: ・・・・・・


 
2月16日(日曜日)

ひろ: 今日の午前中は全員でバスに乗っての市内観光だから楽しいね。ガイドさんの話を良く聞こうね。初めはシェーンブルン宮殿からだね。凄 いな、広いな、綺麗だなぁ。豪華な部屋がいっぱいあるね。
冬のシェーンブルン宮殿
みくと二人で

みく: あの丘の上にあるのはなんなの?

ひろ: あれはグロリエッテといって、近くに見えるけどあそこまで約20分はかかるよ。

みく: じゃぁ、今日はとても時間が無いね。

ひろ: 今日は午後から練習だからあんまり時間が無いからね。

みく: 今度はゆっくりとウィーンに来たいな。ハネムーンにしようかな。
僕の後の丘の上がグロリエッテ
雪がありますね

ひろ: それがいいね。いつ頃にしようか?

みく: そうねぇ、いつ、誰と来ようかな?・・・うふふ。

ひろ: えっ・・! ところで、今度はバスでリンクを一周するんだ。建物を見てるだけで素晴らしいだろう。

みく: 凄いね。でもウィーンは右側通行なんでしょ。このバス左側走ってるよ。なんで?

ひろ: ここは一方通行だからだよ。まったく危ないなぁ。道路横断する時は気をつけなよ。

みく: はぁ〜い。ところで、お腹すいたぁ。お昼まぁだぁ。

ひろ: ホラホラ、ちょうど着いたよ。この市庁舎の地下のレストランで昼食だよ。
ウィンナーシュニツェル

みく: これが市庁舎?うそみたい。素敵〜!! でも、早くゴハンゴハン。

ひろ: これが有名なウィンナーシュニツェルだよ。大きいだろう。

みく: とても食べきれないね。でも、デザートのケーキは別腹だもんね。

ひろ: さあ、腹ごしらえもすんだから、これから練習だ。がんばるぞ〜。

みく: 今回の一番の目的だもんね。さあ、気合をいれよう。


 
2月17日(月曜日)

ひろ: 今日はいよいよ演奏会の本番だね。なんだかワクワクしてくるなぁ。

みく: でも、集合は14時だから午前中は遊べるよ。どっかへ連れてってよぅ。

ひろ: それじゃあ、ウィーン中央墓地へでも行ってみるか。ベートーベンやシューベルト、ヨハン・シュトラウスのお 墓があるんだよ。
ベートーベンのお墓に献花

みく: 『今日、貴方の曲を演奏しますのでよろしくお願いします。』って挨拶しなきゃ。

ひろ: 路面電車の旅もなかなかオツなもんだろ?さあ、ここが墓地の入り口だよ。

みく: 凄い、広いんだね。お墓のイメージじゃ無いみたいだね。

ひろ: 日本とは違うよね。ここが有名な音楽家のお墓がある区分だよ。

みく: へぇ〜、一箇所にまとまってるんだね。感激だな。お花をあげて写真を撮ろうよ。

ひろ: そういえばだいぶ熱心にお参りしてたね。今日の演奏が上手くいくように頼んだの?

みく: ううん。メチャクチャ難しいところがあるから文句言ってやったの。

ひろ: こらこら、危ないことをするなぁ、もう。それじゃ、ホテルへ帰って準備しよう。

<演奏会会場のコンツェルトハウスへ集合>

みく: ここが、演奏会場かぁ。凄い歴史を感じる重厚なホールだね。本当にここで吹くの?
ゲネプロ中に1枚
木の譜面台がいいでしょ

ひろ: さあ、いよいよ本番だ。

みく: ひゃ〜、すごい。お客さん外人ばっかりだよ。どうしよう、あがっちゃうよ。

ひろ: あたりまえだろ。ここでは俺達が外人なんだよ。さあ、この後の宴会が楽しみだな。

みく: まったく、そればっかり。今日は楽しく演奏して、楽しく飲みましょうね。

ひろ: かんぱ〜い。


 
2月18日(火曜日)

ひろ: おはよう。夕べは飲みすぎたかな。まだ、頭いたいよ。
夜のオペラ座

みく: もう、そんなこと言ってる暇は無いんだからね。早く着替えて街へ行くよ。

ひろ: えぇ、もう行くの?もう少し・・・ハイ、判りました。

みく: 今日は街中を少し歩こうよね。

ひろ: ここが有名なオペラ座だよ。なかなか威厳があるだろう。ここから王宮まで歩いてみよう。
これが、ゲーテの像だよ。ウィーンには街中にたくさん像があるんだよ。
ここは王宮庭園だよ。ここには有名なモーツァルトの像があるんだよ。像の前には花がト音記号の模様に植えてあるんだよ。

みく: 嘘つき。土が盛ってあるだけじゃん。

ひろ: しょうがないよ。まだ2月だから。今度はもっと暖かい時に来ようよ。

みく: でも素敵だね。ねぇ、一緒に写真撮ろう。すいませーん、シャッター押して下さい。
   ・・・(写真を撮ってもらう)・・・ありがとうございました。

ひろ: あのぉ、日本語判るんですか? えっ、判らない。どうもありがとうございました。

みく: 言葉なんて判らなくても気持ちは通じるよ。ねぇ、早く王宮へ行こうよ。

ひろ: なんか大変なことになりそうだね。まっ、いっか。これが新王宮の前の広場だよ。
騎馬像が2対あるだろう。右側のオイゲン公の像はズングリムックリでカッコ悪いでしょ。左側のカール大公はカッコはいいけど後ろ足だけで立っていて支えが 無く、『いつ倒れるか〜?』って心配のあまり、作った人が気が狂っちゃったんだよ。

みく: ひぇ〜、大変だ。そういえばオペラ座作った人も自殺しちゃったんだよね。

ひろ: ウィーンは音楽だけじゃなくて芸術全般に誇りを持っているからね。
さて、今日はこれから新王宮の中の楽器兵器博物館へ行ってみようよ。ここにはいろいろな古い兵器や鎧、古楽器があるよ。この建物も素晴らしいだろ。

みく: 凄いね。建物だけでも見る価値あるよ。うわぁ、この槍すごい。わわぁ、この鎧も胸にこんな角が生えてるよ。 こんな鎧を着た人に抱かれたら痛いだろうな。

ひろ: ・・・・・・!!

みく: ねえねえ、見て見て! 昔、教科書で見たことのある古い楽器がたくさんあるよ。
へぇ〜、本当にあるんだ、こんな楽器。触ってみたいな。

ひろ: 危ない危ない。もう、なにするか気が気じゃないよ。さあ、今日はそろそろ帰ろう。

みく: はぁ〜い。ところで明日はどんな予定なの?

ひろ: そうだね。少し思い切ってザルツブルグまで行ってみよう。電車で3時間ちょっとだから充分日帰りで行けるん だよ。明日は早いから今日は早く寝ようね。

みく: な〜んだ。スグ寝ちゃうのかぁ。まぁ、しょうがないかな。


 
2月19日(水曜日)

ひろ: さあ、今日はザルツブルグまで行くぞぅ。まずは地下鉄でウィーン西駅へ行こう。ちょうど6時45分発の列車 があるはずだよ。

みく: ヨーロッパの列車の旅かぁ、楽しみだな。

ひろ: 切符を買ってきたよ。大きく2と書いてあるのが2等車だ。座席番号の所に名札が入っているのが指定席で、無 いのが自由席だから、どこでも座っていいんだよ。

みく: うわぁ〜、素敵な車内ね。景色も最高だよ。居眠りなんてしてらんないや。

ひろ: なに、列車ではずっと寝てるつもりだったな。さあ、着いたよ。ここからは歩いて行こう。だいたい7〜8分く らいは掛かるかな。

みく: 最初はどこへ行くの?

ひろ: ここはミラベル庭園だよ。サウンド・オブ・ミュージックの場面で思い出すだろ?

みく: 綺麗な庭園だね。あっ、あの丘の上のお城はなぁに?

ひろ: ホーエンザルツブルグ城だよ。後で行こうね。さあ、これから橋を渡って旧市街へ行こう。その前にこの建物の プレートを見てごらん。

みく: えっ、なになに。あっ、カラヤンの生まれた家なんだ。

ひろ: 良く読めたね。でも、今は誰も住んでいないから空やん。(カラヤン)

みく: ・・・・・・・・・・・・・・・

ひろ: さあ、この橋を渡ると旧市街だよ。かなり揺れるから注意してね。

みく: これがザルツブルグの旧市街かぁ。いい感じだね。

ひろ: まずは、城門をくぐって中に行こう。ほら、この紅白の旗が掲げてあるのが、あのモーツァルトの生家だよ。こ こは最後に見ようね。

みく: うん、最後にゆっくりとみたいよね。

ひろ: この市場を通って突き当りが祝祭劇場だよ。外から見るとあんまりパッとしないね。ほら、この大きなドームが 大聖堂だよ。

みく: すっごーい。上を見て見て!! 首が疲れちゃうけど綺麗だなぁ。

ひろ: こんなところで演奏してみたいね。さあ、次はさっきミラベル庭園から見えた丘の上にあるホーエンザルツブル グ城へ行ってみよう。城まではケーブルで行くけれど、その前に乗り場へ行くとこから右へ行ってみるよ。この墓場に見覚えがあるだろ?

みく: あっ、判った。トラップファミリーが隠れたお墓だ。

ひろ: そうだよ。映画ではもっと広く見えただろう。さて、次はケーブルだ。

みく: こんな短い距離なのに結構高いんだね。

ひろ: お城の入場料も含まれているからね。ほら、それよりこの景色を見てごらんよ。

みく: ・・・(あまりに美しい景色に言葉にならない)

ひろ: 今度は裏側へ行ってみよう。あそこの湖の辺にある白い大きな家を見てごらん。

みく: 素敵な家だね。誰の家?

ひろ: トラップ大佐の家だよ。もちろん映画の中だけどね。以前は近くまで行けたけどあんまり観光客のマナーが悪す ぎて最近は近くへは行けないんだよ。

みく: 私達も気をつけなきゃいけないね。

ひろ: そうだね。ちょっと遅くなったけどお昼にしよう。またケーブルで下に降りて街中まで行こう。この広場の端に あるテラスの目立つカフェ・トマセリが有名だよ。

みく: 私はオムレツとケーキがいいな。

ひろ: なんで俺の好きなものが判るの?

みく: 美味しいものは判るんだよ。鼻がいいからね。

ひろ: ところでこの広場を挟んだ向かいにピンク色の小さな店が見えるだろ?あの店では銀紙で包んだモーツァルト クーゲルを売っているんだ。普通のクーゲルはどこでも(もちろん日本でも)売ってるけど、これはここでしか買えないんだ。

みく: いいお土産になるよね。でも、チョット高いかなって感じ。

ひろ: さあ、これからモーツァルトの生家へ行こう。

みく: 中もいいけど廻りの通りも雰囲気いいね。

ひろ: ここはゲトライデガッセといって、店の看板が凄くお洒落で可愛いだろ。

みく: この商店街を歩いているだけでも楽しいね。

ひろ: 生家を見たら少しブラブラしてみようね。それに生家の1階の奥にあるカフェには一口サイズのビアジョッキが あって、チョットいい感じなんだよね。

みく: へぇ〜、私あんまり飲めないからちょうどいいね。カーワィィ。

ひろ: そろそろ駅へ行かなきゃ。今日は演奏会のチケット買ってあるから早めに帰るよ。

みく: それってもしかしてウィーンフィルの演奏会?

ひろ: 残念だけど違うよ。ウィーンフィルのチケットは手に入れるのはかなり難しいよ。

みく: それだけ人気があるんだね。

ひろ: 人気もそうだけどウィーンフィルの定期演奏会のチケットは友の会の会員が独占をしていて一般には売られてい ないんだよ。だから会員のキャンセルを待つしか手は無いんだよ。それと会員でも権利を親から譲られた人で音楽に興味の無い人もいるからね。そういう人達が 金儲けの為にチケットを売ることがあるんだ。だから数がとても少なくてなかなか買えないんだよ。

みく: でも、それって問題無いのかな?

ひろ: ウィーンフィルはもともと国立歌劇場の団員の有志が、管弦楽の曲を演奏したのがはじまりだからね。乱暴に言 えば同好会でママさんコーラスと同じなんだよ。国立歌劇場では仕事として演奏し、自分達が楽しむ為にウィーンフィルで演奏していたんだよ。だから友の会独 占もしょうがないのかな?

みく: なんだかややこしい話だね。良く判んないや。
楽友協会(中は金ぴか)

ひろ: チョット違うけど、たとえば清原や松井が巨人軍では仕事として野球をやっていて自分達が楽しむために早起き 野球チームを作ったようなもんだよ。

みく: なんだそりゃ! でも、なんだかチョット判ったような気がする。まっ、いっか。
<わぁ〜、パチパチパチ!>

ひろ: さあて、演奏会はどうだった?

みく: 楽しかった〜。それにお客さんの反応も凄いね。前半の曲はあんまり良く無かったと思ったらお客さんの拍手も なんか機械的だったよね。でも、後半の曲は凄かった。拍手も嵐の様だったもんね。もう手が痛いよ。それにこのホールが綺麗だね。

ひろ: ニューイヤーコンサートのテレビで見ただろ。でも、時々ホールの換気をするのにあの一番上の窓を開けるんだ けど、長い棒で下から手動で開けるんだよ。

みく: なるほど、歴史の重みを感じるね。さあ、ホテルへ帰ってビールでも飲もう。


 
2月20日(木曜日)

ひろ: 今日は美術館へ行ってみよう。地下鉄でまずはオペラ座前まで行って、路面電車で新王宮まで行こう。ここは前 に来たよね、覚えてる?

みく: 作った人が気が狂った騎馬像のあるところでしょう。

ひろ: そうだよ。この門もなかなか立派だろう。その左向かいにあるのが美術史博物館、右向かいが自然史博物館だ よ。そして真ん中にある像が女帝マリアテレジアだよ。その台座の中に子供の頃のモーツァルトの像があるのは有名だけど、その他に実はハイドンの像もあるら しいんだよ。

みく: へぇ、どこどこ? あとで探してみようね。

ひろ: この新王宮の前は、ナチスがオーストリアを併合した時に軍隊が集結した場所だよ。ヒットラーはもともとオー ストリア人で、ウィーンで建築の勉強をしていたんだ。そして美術工科大学を2年続けて受験に失敗して、挫折してドイツへ渡ったんだよ。

みく: もしその時に大学に受かっていたら世界の歴史は変わっていたかもしれないね。

ひろ: 歴史は深いよね。さあ美術史博物館へ行こう。ここは建物そのものを美術展示品として造られたからなかなか凄 いだろ。まずは日本語のフロア案内を貰おう。

みく: あっ、あそこにあるよ。

ひろ: えっ、こんなチャチイのがこんなに高いの?ガイドブック持ってくればよかった。

みく: ここはブリューゲルが有名だよね。でも私はもっと見たい絵があるんだ。

ひろ: えっ、なになに。どんな絵が見たいのかな?

みく: 髪の毛が蛇になっている『メドゥーサの頭』が見たいんだ。

ひろ: まったく、変なものが好きだな。少し疲れたからお茶にしよう。確かこの2階には結構有名なカフェーの出店が あったはずだよ。

みく: 美術館の建物を見ながら飲むお茶もなかなかいいもんだね。
J.シュトラウス像の前にて

ひろ: さあ、次はどこへ行こうか? 少し外を歩こう。

みく: いいないいな。ねえ、ヨハンシュトラウスの像のところへ行こうよ。

ひろ: うん、そうしよう。美術館前から路面電車で市立公園まで行こう。

みく: ここが公園ね。ところでお腹すいたなぁ。もうお昼だいぶ過ぎたよ。

ひろ: じゃあ、ホットドックでも食べよう。ほら、あそこにあるのがホットドックの屋台 だよ。ここには変な物があるんだ。あの尖った槍のような物があるだろ。あそこに熱が通っていてそこにパンを刺して温めるんだ。そしてそのパンを抜くとポッ カリ穴があいててそこに焼いたソーセージを入れるんだよ。

みく: わぁ〜、おもしろ〜い。わぁ〜、おいし〜い。

ひろ: さて、腹ごしらえも済んだから公園の中を歩こうか。これがシューベルトの像だよ。なかなか落ち着いているだ ろ。それじゃ、ヨハンシュトラウスの像へ行ってみよう。

みく: これが写真で良く見るヨハンシュトラウスの像かぁ。金色に輝いてカッコイイね。

ひろ: :前は黒い像だったんだよ。それが急に金色になっちゃったんだ。僕は前の黒い時の方が好きだったけどね。色 が変わった時には目を疑ったよ。

みく: でもでもでもさぁ、金色でも凄くカッコイイよ。ねえ、ここでも2人で一緒に写真撮ろうよ。すいませーん、 シャッター押して下さい。(また日本語)

ひろ: どうもありがとうございました。
シュテファン広場付近のお店

みく: なんかハネムーンみたいだね。また、2人でこようね。

ひろ: えっ、なに、・・・! さあ、次へ行こう。

みく: あっ、この人知ってる。ベートーベンでしょ。すごーい、大感激!!! あれあれあの白い建物ってコンツェル トハウスだよね。なんだか懐かしいなぁ。

ひろ: それじゃあ、少し賑やかな街中へ行ってみよう。これがウィーンの街の銀座通りといえるケルントナーシュト ラッセだよ。歩行者天国だから人が多いだろう。迷子にならないでね。

みく: 失礼ね。洒落たお店がいっぱいあるね。でも、なんか高そう。

ひろ: ここは高いよ。買い物なら少し外側にあるマリアフィルファーの方が安いよ。ほら見てごらん。ここのデパート (STEFFL)の5階だったかな、モーツァルトにちなんだカフェがあるんだよ。

みく: モーツァルトとどういう関係があるの?

ひろ: そのカフェのある場所でモーツァルトが息を引き取ったらしいんだよ。

みく: ぎゃー、そんなとこにカフェがあってもいいの?

ひろ: 日本とは違うね。由来らしいことが書いてあるけどドイツ語だからよく判んないや。さあ、次はシュテファン寺 院へ行こう。

みく: 大きくて、なんだか重厚な感じがするね。だめだよ、大きくて写真撮りきれないよ。ステンドグラスも綺麗だし ローソクも神秘的だね。私達の結婚式はここがいいな。

ひろ: えっ、・・・そうだね。モーツァルトもここで結婚したんだよね。でも、残念ながらカトリックじゃないとダメ なんだよ〜ん。

みく: もう、夢の無いことを言わないの! 今度はあの高い塔へ登ってみようよ。

ひろ: 北の塔はエレベーターがあるけど南の塔は階段なんだ。でも、南の塔の方が高いし、景色はズッといいんだよ。 だから、今日は頑張って南の塔へ登ろう。

みく: かなりきついね。でも良かった。素晴らしい眺めだね。あっ、あれってもしかしてドナウ川? 嘘〜、全然美し くも青くもないじゃん。

ひろ: ヨハンシュトラウスの曲からのイメージだと思うけど、あれが現実なんだよ。

みく: なぁ〜んだ。でも良くあの川であんな素敵な曲をイメージできたね。

ひろ: ヨハンシュトラウスは実はかなり船が苦手らしくて、ドナウ川の船では船室のまんなかで震えていたらしいよ。 だから実際の川を見ずに、自分の頭の中だけで曲想をイメージしたらしいんだ。泥の川を見なかったから良かったらしいけど本当かな?

みく: へぇ〜、なんだかガッカリしちゃったね。

ひろ: 少し疲れたからお茶にしようか。あの超有名なザッハへ行ってみよう。
ザッハトルテ
甘くない生クリームと合うんだよね

みく: ワーイ、嬉しいな。私、ザッハトルテとウィンナコーヒー下さい。(またまた日本語)

ひろ: まあ、ここには日本人がたくさん来るから通じるけどね。たぶんアインシュペナーという種類のコーヒーが出て くるはずだよ。ガイドブックにはアインシュペナーが日本でいうウィンナコーヒーのことだって書いてあるけど僕は違うと思うんだよね。だって、そもそもアイ ンシュペナーの名前の由来は、馬車の・・・ウンヌン・・・なんたらこ〜たら・・・

みく: もう、美味しいんだから難しいことは言わなくてもいいの!!

ひろ: それじゃあ、次はドブリンガーへ行ってみよう。いろんな楽譜があるんだよ。

みく: ねえねえ、どうやって楽譜探すの?よく判らないよう。

ひろ: 店の人にどんな楽譜を見たいかを言って出して貰うんだよ。そして、楽譜の積んである順番を絶対に崩してはい けないんだ。日本とは違ってけっこう面倒くさいんだ。

みく: じゃあ、このデュエットの楽譜買って、一緒に吹こうよ。

ひろ: いいね。それじゃ一旦ホテルへ帰ってから今夜はホイリゲへワイン飲みに行こう。

みく: わぁ〜い、楽しみにしていたんだ。よくアコーディオンなんか演奏しているところでしょう。早くいこうよ。

ひろ: 本当は田舎にある観光ガイドブックにも載っていないところの方がワインも料理もズーっと美味しいんだけど、 まあ、今日は初心者コースで楽しもうか。

みく: でも、あのアコーディオンのおじさんの歌、最高に上手だよ。

ひろ: さて、そろそろホテルへ帰って帰る準備でもしようか。

みく: えっ、でもまだ明日1日あるじゃん。

ひろ: どうせ明日は1日中買い物に付き合わせる気なんだろ。だから観光は今日で終わり。ところで、みくちゃんは今 回のウィーンはどうだった?

みく: もう最高だったね。なにもかもが素晴らしいよ。まだまだ見たいところだらけだよ。

ひろ: そりゃそうだよ。みくちゃんは今回が初めてのウィーンだもの。また来たいね。

みく: そうだね。又来たいね。絶対来たいね。絶対連れてきてね。

ひろ: 今度は2人だけで、ハネムーンで来ないか?

みく: えっ、それってもしかしてプロポーズ?

ひろ: これからも一緒にウィーンに来てくれる?

みく: ハイ、喜んで。でも、毎年ウィーンに連れて来てくれなきゃ嫌だよ。

ひろ: ひゃー、大変だけど嬉しいな。僕達のキューピットはウィーンだね。

みく: そうだね。私、貴方とウィーンは一生愛し続けるよ。

ひろ: 僕とウィーンとどっちが一番なのかな?

みく: モチロン・・・ウィーンだよ。貴方はその次!!!

ひろ: なにぃ〜!! でもいいか、しょうがないね。ウィーンは『我が夢の街』だから。
〜〜おしまい〜〜
 


バーチャル「ウィーン演奏会・旅行記」いかがでしたか?楽しんでいただけたでしょうか。へたなガイドブック より良かったでしょう。だって、ドブリンガーでの楽譜の見方なんて載ってるガイドブックなんてないでしょ。
では、楽しいご旅行を、、、、、


 
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区切り線-音符
ピン ウィーン旅行「一般的注意事項」

長野市吹のウィーン演奏旅行の注意事項を当団ツアコンのジンチャンがまとめてくれました、他の方の参考にな る事もたくさんあるのでアップしました。ただし、今回のツアーに限った事項もありますので注意して下さい。あくまでも参考で。
以下の注意事項をお読み下さり、最低限の注意を怠らず、あんまり無理さえしなければ、海外旅行に臆病になり過ぎることなく、充分楽しめると思います。

 
1. 服装と携行品

(1) ウィーンの2月は非常に寒いです。服装は厳寒用でお願いします。天気によって、日中には暖か いこともありますが、湿度の関係で日本と同じ気温でも(特に朝・夜)『体感温度』が低くなるので服装は充分に防寒できるように特に注意して下さい。『暑 かったら脱げばいい。』くらいの気持ちで準備されると良いでしょう。

(2) 全体行動中に特別な服装の必要な場面はありません。市内観光等は普段慣れた靴や服装をお勧めします。演奏会 等に行く場合は、せめてブレザー位は用意したほうが良いでしょう。(出演者はステージ衣装でOK。) 女性は原則的に服装のきまりはありませんが、G パンやトレーナーは作業服とみなされるので避けた方が無難です。

(3) スーツケースには必ずカギ(錠前も可能)をつけて、スーツケースベルトを着け て下さい。盗難防止と、なんらかのショックで蓋が開いてしまうのを防ぐためです。

(4) 電気製品は電圧とプラグの形状が違うので日本のものは使用できま せん。もし持参される場合は変圧器をご用意いただくか海外でも使用できるものをお持ち下さい。レンタルもあります。尚、今回ヘアードライヤーは各部屋にあ ります。

(5) 日本のホテルと違って部屋にはパジャマ(ゆかた)・スリッパ・歯ブラシ等はついていません。各自にてご用意 下さい。タオル・バスタオル・リンスインシャンプー・石鹸はあります。ただし、香りがかなりきついので慣れた物をお持ちになった方が良いで しょう。

(6) 市内のスーパーでは買い物袋は有料です。簡単な手提げ袋を用意すると便利です。


 
2. 健康管理について

(1) 楽しい旅行のためには、なんといっても健康が第一です。出発前には健康管理には充分注意しま しょう。

(2) 海外では医師の処方箋が無いと簡単な薬しか買えません。普段慣れた常備薬を少し多めに持参し て下さい。

(3) 今までの経験から不便した物をあげてみますので参考にして下さい。割り箸・つまようじ・予備のメガネ又はコ ンタクトレンズ・生理用品(環境の変化により不順になることがあります)・避妊用具・慣れたトイレットペーパー(現地のは硬いですよ。特にジヌシの 方にはお勧めです。)

(4) 空気がかなり乾燥しておりますので喉飴を用意されると良いでしょう。乗物内はマスクを掛ける と喉を保護できますが、ヨーロッパでは街中でマスクをしてるとかなり重症の伝染病患者と間違われることがありますのでご注意下さい。

(5) 衛生上普通に水は飲めますが、水質が違うのでミネラルウォーターをお勧めします。ビールやワインでも良いの ですが飲みすぎに注意しましょう。


 
3. 両替と貴重品の取り扱いについて

(1) 空港でターンテーブルに荷物が出てくるのを待つ間に両替ができます。ホテルでもできますが、あまり集中しま すと不足して断られる場合が多いのと、到着が土曜日なので空港で2〜3日分を両替された方が無難でしょう。日本でユーロ( : ドイツ語ではオイロ)や米ドルに換えていく必要はありません。日本円を現金でお持ちになれば良いでしょう。空港の他に街中にも銀行があ り、簡単に両替できます。窓口で日本円を出せば、黙っていても両替してくれます。会話にしようとするとかえって失敗します。小額紙幣が欲しい場合は『ス モール・プリーズ』だけでも大丈夫です。

(2) スーパー以外の店では、たいがいクレジットカードが利用できます。カードを利用した場合は伝票の控えを必ず受け取って下さい。その 際、伝票にサインをする前に必ず金額と通貨単位を確認して下さい。 は金額的にあまり差はありませんが£に なるとかなり金額が違うので充分注意して下さい。

(3) 必要でない現金等の貴重品・パスポート等はホテルのフロントにあるセーフティーボックス(貴重品預け)に預けて下さ い。グループで利用されると良いでしょう。何回出し入れしても無料ですが、カギを紛失しないようご注意下さい。

(4) 現金を多額に持ち歩く場合は、各ポケットに分散しておく方が良いでしょう。


 
4. 盗難事故・トラブル防止のために

(1) ウィーンはヨーロッパでは比較的治安の良い街です。ただし、スリや置き引き・ひったくり等に は注意して下さい。荷物は常に自分の身体に接触させて、できれば、足で挟んだり、手で押さえておいた方が良いでしょう。街を歩く時等にはな るべく表通りを歩き、あまり路地裏等へは入らない方が無難だと思います。やむをえず、暗い道を歩く場合にはなるべく道の真ん中を歩いて下さ い。ただし、車には充分に注意して下さい。

(2) ホテルのロビー・レストラン・廊下は公道と同じです。誰でも自由に出入りをすることができま すので、注意を怠らないようにして下さい。なお、部屋から部屋への移動はパジャマやスリッパで移動しないようにして下さい。

(3) 部屋に見知らぬ人が訪ねてきた場合には、ドアのカギを掛けたままで相手の確認をするようにし ましょう。

(4) 外出する場合はホテルの名前や電話番号を記入したもの(メモ・カード・マッチ・その他)をお 持ちになると万が一道に迷った場合に便利です。タクシーに乗ったらドライバーにそれを見せながら指さして『プリーズ』と言うだけで大丈夫です。

(5) ウィーンでは添乗員がオーストリア国内用の携帯電話を持っておりますので緊急時にはおかけ下さい。もし、ド イツ語のアナウンスがあった場合には『電波の届かない場所にあるか電源が入ってません』という意味なので、しばらくしてから掛けなおしてください。

(6) なるべく単独行動を避けて、グループで行動しましょう。


 
5. ホテルにて

(1) チップについては毎朝部屋を出る時に1人1ユーロを枕もとに置いて下さい。2人まとめて2 ユーロでも結構です。ただ、枕もとに置いてある現金は高額であってもチップとみなされるのでご注意下さい。部屋の中の荷物は棚や引き出しに整理しておいた 方が紛失等を防げるので良いと思います。ベッドをあまり綺麗に整頓すると嫌味ととられて、ベッドメーキングしてくれないこともあるのでご注 意下さい。

(2) バスルームの利用については日本のホテルとは違うので充分注意して下さい。まず、シャワーを浴びる時はカー テンをバスタブの中に入れ、お湯が外に漏れないようにして下さい。日本と違いバスタブ以外にお湯を漏らすと、下の部屋に漏れる場合があります。 シャワーはいきなり熱湯が出る場合もありますので、お湯加減を調節し、それから身体に浴びるようにしましょう。タオルは毎朝まるめておかな いと新しく換えてくれない場合があります。(環境保護の為)タオル掛けに綺麗に掛けておくと『そのまま使用します。』という意思表示になります。

(3) ミニバー(冷蔵庫等)の中身はかなり高額です。スーパー等で買ったほうが良いと思われます。

(4) テレビの普通番組は無料です。有料番組のチャンネルは確認(OK)ボタンを押すとチェックされます。もし、変 なビデオが映ったらすぐに電源を切って下さい。もし、心配な場合は、予め添乗員にお尋ね下さい。

(5) エレベーターの表示は1階は『E』で、2階が『1』です。最上階には室内プー ルとフィットネスクラブがあります。プールは無料ですが他は有料です。(ルームキーを差し込むとプールに入場できます。希望者は水着を持参してくださ い。)

(6) 朝食は1階のレストランにてバイキング式になります。6:30〜10:00の間です。
入り口で部屋番号を告げるだけで良いのですが、部屋番号を紙に書いて見せるだけでも大丈夫です。(言葉の心配が無くて良いかもしれません。)


 
6. 市内交通機関について

(1) ホテルのすぐ前に地下鉄U4の『MEIDLING HAUPTSTR.』(マイドリング)の駅があります。72時間乗り放題や24時間乗り放題のチケットが便利だと思います。
(価格的にも割安ですが、めんどくさくないのが特徴です。)購入後、最初に乗る時にパンチを入れれば後は期間内は持っているだけでOKです。判らない時は ウィーン経験者、または添乗員にお尋ね下さい。

(2) 日本とは違って車が右側通行になります。一方通行も多いので、道路を横断する際、充分に注意 をして下さい。車の運転は荒っぽいです。特にウィーンのドライバーの運転マナーは欧米先進国ではワースト3に入る程、かなり悪いです。

(3) 地下鉄のドアを開ける時には自分で開けて下さい。閉まる時は自動です。その他の乗物はドアの 横のボタンを押せば自動的に開きます。日本の様に黙って立ってれば開くようなことはありません。タクシーのドアも自分で開閉しなければなりません。


 
7. その他

(1) 日本との時差は8時間です。現地で朝7時なら日本では午後3時になります。また、現地で午後 7時なら日本では深夜の3時となりますので、自宅や友人に国際電話をかける場合は充分注意して下さい。帰国後の人間関係が悪くならないように心から願って おります。尚、フロントに日本時間の時計がありますので確認して下さい。

(2) ウィーンではレストランやタクシー等を利用した場合には約10%のチップを渡して下さい。ア メリカと違い、あまり金額にこだわりませんが、人目を気にすることは無く、普通の料金を支払うつもりで渡してもかまいません。日本の心づけのように封筒に 入れたり、紙に包むような必要は全くありません。

(3) 公衆電話のかけ方は日本と殆ど同じです。コイン、又はテレフォンカードを入れてプッシュボタンを押すだけで す。機械によってコイン用とカード用に分かれてます。最近はカード式が多いようです。国際電話をかけるならカードを利用して公衆電話からかけるのが良いと 思います。ホテルの部屋からかけると3〜4倍の電話料金になります。国内電話と違って呼び出し音だけでも電話代がかかりますので、たとえ相手が出ないから と延々とかけ続けないように注意して下さい。呼び出し音が4回鳴ったら一度切って、改めてかけなおして下さい。(呼び出し音が5回目から料金がかかりま す。※システムが2002年と変わっていなければですが。)

(4) 市内で買い物をした場合、殆どの店で外国人旅行者向けの免税手続きをすることができます。オーストリアで、 免税になるのは同じ店で同日にまとめては75.01ユーロ以上買った場合です。空港で免税分が現金で戻ってきます。

(5) 免税手続きはかなりめんどうです。ウィーンでは伊勢丹ウィーン支店、ワルツ等の日本人スタッフのいる免税店 が便利だと思います。アジア方面のツアーとは違ってヨーロッパではこういう日本人のいる店でも、街中の店と値段の差はあまりありませんのでご安心下さい。 特にウィーンの伊勢丹は品揃えも豊富で日本人が説明してくれるのでとても楽です。購入した品物になにかトラブルがあっても、日本国内の伊勢丹へクレームを つけられるのでお勧めできると思います。

(6) オーストリアはかなり親日的な国です。ただ、過去の戦争当時の話題は避けた方が無難です。特 に『ナチス』や『ヒットラー』等は絶対禁句です。最近、旧東欧からの移民に対して、排除しようとする動きがあります。若い人達の間に『ネ オ・ナチ』等のグループができているので、『スキンヘッド』の集団がいたら、なるべく近寄らない方が無難だと思います。

(7) )オーストリアの公用語はドイツ語です。挨拶程度は覚えておいた方が良いでしょう。ただし、 自分の意思を相手に伝えたい場合は日本語の方が気持ちが良く伝わります。中途半端なドイツ語ではかえってコミュニケーションが上手くとれま せん。


  


それでは、皆さんよいご旅行 を!、、、、

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